みなさんこんにちは。
今回は先日行なわれたドイツのカーネバルの模様についてお伝えします。
カーネバルとはラテン語で「肉よ、さらば!」。
日本語では謝肉祭を指します。
元々はカトリックなどにおける節期のひとつで、春の到来を祝うものでした。
キリストの復活祭であるイースターまでの46日間、
肉などを断食する習慣があることから、
その前に好きなものを好きなだけ食べておこうと、みなでひと騒ぎ!
特に西ドイツ、南ドイツで盛んに祝われるお祭りです。
ちなみに私の地域ではカーネバルのことをFasching(ファッシング)と呼んでいます。
今回なんと、
私は知人の誘いでカーネバルの準備に参加させてもらうことが出来ました。
携わったのはパレードで使用するトラックの装飾です。
世界の様々な文化を尊重し、よりよい統合を目指すこと、
同時に、日本らしさに焦点を置いた装飾をテーマに、
大型トラックを数時間かけて飾りました。
カーネバルが多くの人の尽力と想いによって成り立っていることを
実感とともに知ることが出来ました。
そしてカーネバル当日、
私はその本拠地であるケルンを訪れてきました。
街のシンボルであるケルン大聖堂を背景に、
各々協会ごとのパレードが繰り広げられます。
カーネバル当日は、道化師や怪物、動物や流行のキャラクターの仮装をした人々で町中溢れます。
日本で近年盛り上がりを見せているハロウィンの仮装行列に少し似ている気がします。
注意点は、夜中になると酔人が溢れることですね(笑)
カーネバルのクライマックスは、Rosenmontag(バラの月曜日)。
Rosenという言葉は、実はバラではなく
ドイツ語の「rasen(暴れる)」から来ています。
普段お祭り騒ぎにそこまでイメージの無いドイツ人ですが、
この時期ばかりは羽目を外して盛り上がる様です。
ケルンではほぼ全ての学校や企業、店が休みになっていました。
朝10時半から始まるパレード。
私は他地域に留学中の友人達と共に、隊列が来るのを待ちました。
パレード全体の長さは7km以上、時間にして4時間にも及ぶそうです。
当日は、雪も降る大変寒い日でしたが、
一行が音楽に乗ってやってくると、どぉっと歓声が起こり
寒さも嘘のようにその場が大いに湧きました。
観客は「Alaaf(アラーフ)」のかけ声を叫び、
隊列からはチョコレートやキャンディなどのお菓子やバラの花が投げられます。
私も当日はたくさんのお菓子と花束、
貴重な思い出を得ることが出来ました。
ライトアップされたケルン大聖堂も大変美しく感動しました。
地域によっては第5の季節とも言われる程人々に大切にされて来たこの期間。
ドイツ人のまた新たな一面を見る事が出来たような気がします。
それでは。
Servus!