Donnerstag, 7. Juni 2018

余暇の過ごし方

Was macht man normalerweise Sonntags?“
「日曜日はたいてい何をして過ごすの?」

これは、私がドイツに来て間もないころに友人たちによく尋ねていた質問です。

ドイツでは、日曜日はカフェとレストラン、ケバブ店以外のお店はほぼ開いていないからです。これは、連邦法で定められた閉店法の規制によるものです。
大都市や観光地は例外かもしれませんが。

コンビニは24時間、商業施設は日曜祝日も当然のように開店している日本で長年暮らして来た私にとって、これは意外と困ったものでした。

私のこの素朴な疑問に対して多かった答えは、
散歩、カフェ、家族や友人とのんびり。

なるほど、
半年以上暮らしてみて、その良さを感じられるようになりました。

美術館や音楽のコンサートなども門戸が広く、
日本よりも訪れやすい気がします。

先日は中部ドイツの歴史的文化都市ワイマールにて、
オペラを鑑賞して来ました。
上演されたのはリヒャルト・ワーグナーの作品“Tannhäuser und der Sängerkrieg auf Wartburg (ターンホイザー)
主人公の欲望や愛情が、息のあった素晴らしい演奏と演者の力強く感情のこもった歌声、それに効果的な演出によって表現され、これまでにない貴重な感動を得ることができました。


ワイマール国立劇場。
対岸にはバウハウス博物館、その脇にはゲーテの家が並びます。
なんと文化的な街!

本来ならば60,70ユーロするはずのオペラの席でしたが、
学生はなんと9ユーロで鑑賞することができました。
ドイツで学生生活を送るならば、文化体験を出来る限り積むしか無いですね。

どこの都市に行っても美術館や博物館が大変充実していることも
ドイツの魅力だなと感じます。
各々の都市が自分たちの歴史や魅力を発信するべく、
趣向に富んだ展示がなされています。


 
ワイマール、シラー博物館にて。
ここで、有名な「ヴェルヘルム・テル」や「メッシーナの花嫁」が執筆されました。


日曜日は何をしているのという問いに対して、
カフェと同様多かった、街歩き。
確かにドイツに暮らしてみて、
その魅力を肌で感じています。


これはチューリンゲン州の街、アイゼナハでの一枚。
Krämerbrückeという橋の上に、木組みの家が並んでいます。

地震の心配のないドイツでは、
50年ほどで家全体を建て替えることが主流の日本とは異なり、
少しの修繕を重ねながら100200年と長く住み続けるのが普通です。

昔ながらの門構えや装飾は見渡しても唯一無二のものが多く、
見ていて飽きません。


「街歩き
が休日の過ごし方というのは、なんとも穏やかですよね。


ところで話は変わりますが、
ドイツで生活する上で今でも慣れない習慣があります。

それは、車の走行車線が日本と逆向きであること。
「右見て、左見て〜」
と日本同様行動していると危うく轢かれそうになります。

日本に帰るころには逆に、
「左見て、右見て〜」
の習慣がついていそうで恐ろしいなぁなんて。
日常のふとしたことですが、暮らしてみて初めて気づくことは予想以上に多いものです。

さて、今回はドイツの余暇の過ごし方に関する話題をお届けしました。

それではまた。

Auf Wiedersehen!