Guten
Tag,
みなさんこんにちは。
私が通う大学ではようやく新学期が始まり、私の街でも桜と同じ種類と思われるピンク色の花が見頃を迎えています!
日本ではとっくに桜は見頃を過ぎたようですね。
すでに初夏のような陽気と聞きました。
桜の話をしたところで、
今日は、ドイツで日常を送る中で感じた日本について身近なことから少し大きな話題までお話できればと思います。
では早速、人気のある日本文化をご紹介!
①日本食
日本について知っていることは?
と質問すると高確立で返ってくるこたえが“Sushi”。
“Ramen”や“Tenpura”、“Tonkatsu”といった答えも比較的多い気がします。
(ベルリンのラーメン店「Takumi
NINE」にて。)
ドイツでは日本料理はある程度の規模の街には必ず見かけますし、
スーパーでお寿司やラーメンを買うことも出来ます。(本来の日本食の味を保っているかはともかく。笑)
トンカツがドイツ人の好みに合致するのは、シュニッツェルと似ているためでしょうか。
また、コアラのマーチやポッキーといったお菓子類も大変人気があります。
お菓子自身だけでなく、可愛らしく個性的なパッケージも人気の秘訣になっているのかもしれません。
②ポップカルチャー
これは凄まじい。予想以上でした。
漫画、アニメはもちろん、コスプレ文化や歌なども大人気です。
どうやらドイツの大きい都市では、大会もよく開かれているようですね。
そういえば、ケルンにカーネバルを見に行った際も、日本のアニメの衣装を着た人たちを大勢見かけました。
文化が入り交じっていて興味深くもあり、とは言っても嬉しいことですね!
ちなみに私はあまり詳しくないので、Fake
Japaneeだといつも言われてしまいます(笑)
③日本企業
Made
in Japanの品質の良さ、評価の高さを再認識する機会は
友人との会話などでもよくあります。
ソニーやパナソニック、キャノンなどは電気屋さんにずらっと並んでいますし、
化粧品メーカーの名前もよく耳にします。
加えて、車のメーカーはドイツでは特に人気です。
逆に日本ではドイツ車の人気はとても高いですね。
④伝統的な習慣や芸能、建築
少し大きなまとめ方にはなってしいますが、、
このカテゴリーに関心をよせている外国人が多くいることは
日本人として大変光栄に思います。
寺、神社などはもちろん有名ですし、“Kominka”も耳にすることがあります。
大学のスポーツプログラムや街の市民学校では、日本の伝統芸能や空手や合気道、柔道も経験することができます。
そういえば、“Samurai”は現代でも残る武士の形だと誤解している人に本当に多く出会います(笑)。現存しないと言うとがっかりされるので受け答えに困る。
「武士道」は一部現代にも受け継がれているかもしれませんね。
道徳やおもてなしの心など、日本人の精神に共感や関心を持ってもらえることも嬉しい側面のひとつです。
私がこのテーマでもうひとつ触れたいのが、
芸術作品に残る日本の影響。
特に19世紀後半や20世紀初頭に掛けて、ヨーロッパの芸術界はジャパンブームに湧きました。当時の江戸幕府もこの動きに協力し後押しをしていました。
(ウィーンで設立されたSecessionの展示会ポスター。オーストリア応用美術館。)
フランスを中心として起こったアール・ヌーヴォー、またドイツ語圏で起こったユーゲントシュテール、その後のウィーン分離派と呼ばれるような一連の芸術運動ではその影響を強く感じることが出来ます。
絵画「接吻」で有名なグスタフ・クリムトが、自身の描いた作品に記したサインは、
実は日本の判子にインスパイアされて考案されたものなんです。
彼が作品中に用いた渦巻き、唐草などの文様や、金を多く用いる画法にも、日本の影響を窺い知ることが出来ます。
(グスタフ・クリムト『接吻』、オーストリア、ベルヴェデーレ宮殿上宮。)
(エゴン・シーレ『モルダウ川に架かるクルマウ』。奥行きを欠いた平面的な描写は、浮世絵や版画の影響も考えられます。オーストリア、ベルヴェデーレ宮殿上宮。)
ゴッホやモネ、ドガやゴーギャンといった有名な画家たちも皆多かれ少なかれ日本の芸術と接点を持っています。始めは単に絵画の技法を、後には日本人の精神や生活と芸術の調和にもその関心は注がれました。
私は絵画や建築に関心があるので、
ミュンヘンやウィーン、ベルリンやロンドンなど各地でこうした日本の影響を受けた作品に出会うことが出来て大満足です!ヨーロッパの美術館は特に学生にとっては大変お得ですしね。
さて、今回は日本文化の人気について触れました。
自分の予想以上に、または意外な点が人気を得ているのを知るのは大変興味深いことです。
ところで最近、私はこちらの大学から退学届なる通知を受け取りました。(笑)
結局は大学側のミスだったようで、一件落着したので良かったのですが、、。
そんな中慌ただしく新学期を迎えましたが、春はお天気もよくなり新しい友人も増えて素敵な季節ですね♪
それではまた次回。
Ciao!!